ブドウといえばやっぱり・・・甲州、山梨です

ブドウといえばやはり甲州ワインでも有名な山梨です。
その昔、ヨーロッパが起源といわれるブドウはシルクロードをわたり中国より伝来したといわれており、山梨では江戸時代から栽培されていたのです。

非常に古い歴史を持っている山梨のブドウ栽培ですが、甲州と呼ばれるブドウが作られるようになった起源は、行基説と雨宮勘解由という説があります。

行基説は奈良時代に高僧として知られる行基が修行していたところ、ブドウを右手に持った薬師如来が現れ、その姿を木彫りにして柏尾山大善寺に安置しました。
するとブドウの樹を発見、これを成長させ、それが村の人たちに広がって甲州となったという説です。

雨宮勘解由説は、鎌倉時代、甲州市勝沼の雨宮勘解由という人が、自生している山ブドウとは異なる植物をみつけてそれに実を付けることが出来たという説です。
いずれも奈良時代、鎌倉時代と非常に歴史深く、山梨県とブドウとの関係がかなり古くからあったということがわかります。

たくさんの品種がるブドウの中で

現在、ブドウというとたくさんの品種があり、皮ごと頂けるものや種無しのブドウ、また大粒で非常にジューシーな品種など、本当に様々なものがあります。

ブドウ王国と呼ばれる山梨ではたくさんの品種があり、それぞれのブドウ園などでは、季節に応じてブドウ狩りを楽しむこともできるようになっています。
季節が限定されるブドウは、ブドウ狩りを楽しみにしている人も多く、ツアーなどでも多くの方が参加され、楽しまれています。

その中で、山梨オリジナル品種として新しく生まれたブドウにも脚光が集まっています。
「甲斐のくろまる」と呼ばれる品種は、山梨県果樹試験場で誕生しました。
ピオーネという品種と巨峰自殖の山梨46号という品種を交配させたもので、平成25年に品種登録されています。
>>山梨産新品種ぶどう「甲斐のくろまる」試食宣伝会

黒系早生品種である甲斐のくろまるは、この名前でわかるように丸く形よく大粒で非常に存在感のあるブドウです。
果肉が皮からつるっと向けやすく、巨峰と同じようにそのまま頂ける、また酸味が少ないブドウで、糖度が18度という甘い果汁が非常に魅力的な新品種です。

巨峰よりも早い時期に出荷されるため、この先、さらにこのブドウの樹がしっかりと成長していけば、おいしい新世代の山梨ブドウを私達も堪能できるようになっていくでしょう。