最も知名度の高い、日本が生んだブランド牛といえば
「神戸牛」と「松坂牛」「近江牛」。
この3つのブランド牛の違いについて勉強しましょう。
3大ブランド牛の共通点
この3大ブランド牛のルーツは同じで、兵庫で生まれ育った但馬牛(たじまうし)が始まりの牛とされています。
但馬牛は古来から飼われていた黒毛和牛で、小柄で、力が強く、そして繁殖能力の強いという特徴があります。
平安時代初期の続日本紀には「耕運、輓運、食用に適す」と記されています。
神戸牛
神戸牛の特徴はなんといっても「脂」。霜降りと呼ばれるその脂はふわふわのかき氷のように口の中に入れた瞬間とろけ出します。一方赤み部分香りが芳醇で、旨味に満たされています。
神戸牛の認定はとても厳しく神戸で生まれ育った但馬牛でも一定の基準を満たしたものでないと神戸牛と認定されるわけではありません。
つまり、神戸牛には等級などはなく神戸牛と名のつくものはどれも最高!ということです。
松坂牛
松坂牛は甘くコクがある上品な香りが特徴です。さっぱりとした味わいの部位ヒレは、脂肪が少なくでも驚くほど柔らかいのが持ち味です。
松坂牛の定義は次の2つ
- 黒毛和牛
- 出産を経験していない雌の牛
さらに、肉の品質によって4等級、5等級などに区分されます。最高品質のものは「金」と呼ばれます。
三重県松阪市及びその近郊で肥育された牛である松坂牛はかならずしも最高品質のものだけを指すのではなく、各付けが低いものも「松坂牛」と名乗ることができます。
比較的あちらこちらで見かけることが多いブランド牛です。
ちなみに松阪牛の読み方は「まつさかうし」「まつさかぎゅう」のどちらも正しい読み方です。
「まつさ゛かうし」「まつさ゛かぎゅう」など濁らないことと、「松坂牛」の表記は誤りです。
参考:松阪牛協議会
近江牛
近江牛は400年とブランド牛の中でも最も長い歴史があります。
それが深い味わい、きめ細かい滑らかな肉質、しつこさのない甘い脂という特性を表しているといってよいでしょう。
近江牛のおいしさは折り紙付きなのですが、上の2つのブランド牛に比べると少しマイナーに感じるかもしれません。
それは、マーケティングや広め方があまり上手くなかったことが原因だと言われておりますが、その分他のブランド牛より価格が安いのはうれしいポイントです。
ブランド牛を食べ比べてみたい
ブランド牛を食べ比べるなんて夢のように幸せ。
誰でもきっとテンションが上がってしまいます!
お歳暮の時期ですし、感謝を伝える意味でも、大切な人に幸せを贈ってあげたくなる逸品ですね。
日本のブランド牛は世界に通用するのか?
日本が、生んだ3大ブランド牛についてご紹介してきました。
ところで、このブランド肉は日本以外ではあまり評価されていないという話をきいたことがあります。
しかし、この反応を観たら、日本のブランド牛はもう世界共通の味だということが伝わってきますね!